小児の新型コロナウイルスに関する情報(小児科学会による報告11月11日)

 11月11日に日本小児科学会から「小児の新型コロナウイルス感染症に関する医学的知見の現状」が公開されました。5月に発表した第1報の後に蓄積されたデータが追加されています。要旨は以下の通りです。

  • 感染の拡大、患者家族の検査に伴って小児の割合も増えてきたが、患者全体の中で小児が占める割合は少ない。
  • 学校や保育所におけるクラスターは起こっているが、社会全体から見ると多くなく、小児例の多くは家族からの感染である。
  • 小児は成人と比べて罹りにくい可能性が示唆された。
  • 小児例のウイルス排泄量は、成人と比べて同程度かもしれない。
  • 小児例は成人例と比べ軽症であり、死亡例はほとんどない。
  • ほとんどの小児例は経過観察または対症療法が選択されている。特別な治療は必要なく治癒している。
  • 小児では抗体が検出されるようになってもウイルスの排泄が続くことがある。
  • 他の病原体との混合感染もある。
  • 母体から新生児への垂直感染は稀で、多くの赤ちゃんは重症化しないで治る。しかし、新生児の感染は重篤化する可能性も報告されている。
  • 海外の研究では、学校や保育施設の閉鎖は流行阻止効果に乏しいだろうと指摘されている。
  • 教育・保育・療育・医療福祉施設等の閉鎖や大人(養育者)のストレスが小児の心身に影響を及ぼしており、COVID-19流行による周りの環境変化に関連した健康被害が問題となっている。                     (表現は友野が一部補正)

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http://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=342