新型コロナウイルスの医学的知見の現状(小児科学会による報告 5月20日)

 日本小児科学会の 予防接種・感染症対策委員会 から小児の新型コロナウイルス感染症に関する医学的知見の現状 について発表がありました。
 これまでに世界中から報告された小児(0-18 歳)の新型コロナ の報告例(2020 年 5 月 18 日現在)から、小児の新型コロ ナウイルス感染症に関する医学的知見の現状のまとめられていますのでその一部を記載しました。

新型コロナ患者全体の中で小児は非常に少数で、その殆どは家族内感染である。
⚫ 現時点では、学校や保育所でのクラスターはないか、あっても極めて稀と考えられる。
⚫ 小児では成人と比べて軽症で、死亡例も殆どない。
⚫ 乳児では発熱のみのこともある。他の病原体との混合感染 も少なくない。
新型コロナウイルス は鼻咽頭よりも便中に長期間そして大量に排泄される。
⚫ 殆どの小児新型コロナ患者は経過観察または対症療法で十分とされている。特別な薬はなくても殆どは治る。
⚫ 急性呼吸不全症例ではコンサルタントや転送のタイミングを逃さないように注意する。 ⚫ 感染した妊娠・分娩では母子ともに予後は悪くなく、新生児への感染は稀。
⚫ 海外の論文のまとめでは、学校や保育施設の閉鎖は流行阻止効果に乏しく、逆に医療従事者が仕事を休み病院が人手不足で新型コロナの死亡率をむしろ高める可能性さえある。
⚫ 教育・保育・療育・医療福祉施設等の閉鎖が子どもの心身を脅かしており、小児に関してはそちらの方が問題と思われる。

<まとめ>
 子供は多くの場合は親から感染しているが、殆どは軽症である。しかし新型コロナで変化する社会の被害を受けている。

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